メルセデスAMGを支える軽量塗料、1000分の1争いに貢献
4月9日、中国・上海で開催されたF1ハイネケン中国グランプリで、勝利のチェッカーフラッグをルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)が受けた。
このハミルトンのF1マシーンの塗装には、アクサルタ・コーティング・システムズのプレミアム補修用塗料ブランド「スピース・ヘッカー」が使用されている。塗色は、市販されていない13色で、基調色「スターリング・シルバー」とグリーン系5色、ブルー系3色、グラファイトシルバー系の4色を使用。ちなみに、「スターリング・シルバー」は、1955年にメルセデスチームのドライバーだったスターリング・モス卿にちなんで命名されたもの。
2017年のシーズンには、メルセデスチームが数千点のパネルと部品の塗装を行い、週によっては150点の塗装を行っている。そのため、アクサルタの塗装システムで、スピードと精度を極限まで高めているとのこと。
また、スピース・ヘッカーの塗料は、少ないスプレー回数で塗装できるため、塗装後の車体重量を減らすことができる。100分の1、1000分の1を争うF1レースにおいて、軽量塗料の使用で車体の軽量化に貢献する。