【レポート】オートサービスショー2017
関西ペイント販売
「進化」×「革新」と大きく掲げられた関西ペイント販売ブース。進化の象徴は、水性ベース「レタンWBエコ EV」、革新は、「AIカラー システム」であろう。前回開催(2015年)の同展示会では、水性ベースコート1本でPRし、それから、2年。溶剤系塗料感覚の塗りやすさと仕上り品質を両立させた新感覚の水性塗料として、市場でも高い評価を受けた製品。
「AI カラー システム」は、調色作業の標準化、作業時間の短縮を実現するとともに「誰もが活躍できる職場、全体での生産性向上」を目指したシステムだ。
大型車輌には、「レタンPGエコフリートWRシステム」を展開しており、塗装の完全マニュアル化し同製品を提案している。大面積塗装、キャビン塗装、2トーン塗装など部位ごとに細分化し、ユーザーにマニュアルを渡し、既存製品からの乗り換えを促す。
大日本塗料
大日本塗料ブースには環境対応製品が並ぶ。環境製品について「塗装時間を減らすことで、作業者の負荷を削減させる」と担当者。特化則対応品で塗装時間20%短縮した製品が「Auto V トップモナーク Excellent(エクセレント)」だ。
溶剤タイプの環境対応品。高外観で鉄道、トラック、バス、消防車、重機等オールラウンドのウレタン塗料。
右が1コートの艶消し。クリヤーで艶消してないため、白みがない。
日本ペイント
日本ペイントも近年本格的に水性塗料を積極PRしている。水性ベースコート「nax E3(イーキューブ)WB」は、塗装時のWET on WET (ウエット・オン・ウエット)を可能にし、塗装時間の短縮に貢献する。塗料保管においてもミキシングマシンが不要になり、初期導入コストも低減できる。WET on WET 塗装を可能にしているのが、最新の粘性制御技術を採用している。
水性塗料と拡販に強化しているのが、調色システム「nax E3 カラボ」。塗料のムダを省き、計量も効率的。調色は最低量ですすめて、できあがったら必要量までロスなく増量。naxシナジースケールとパソコンを接続して使う。
作成したオリジナル配合を保存しておけば、次回からはそのまま「ピッ」と読み込むだけで計量色彩管理(色差分析)が可能。