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台湾エバーライトケミカル、水系パール塗料の耐候性向上製品展開

水系パール塗料に応用する耐候性と耐熱性の最新技術研究※資料ダウンロードあり

パール塗料は、下塗りにクリアコートを塗装すると、耐候性や耐熱性が劣化やすいことが課題となっている。台湾エバーライトケミカルが開発した「Eversorb® AQシリーズ」は、水系クリアコートおよび色付け塗料向けに開発された水系配合品であり、自動車塗料、工業用塗料、および機能性塗料に最適なソリューションを提供する。一方、Eversorb® HEシリーズは、合成物や製品の耐熱性および保管安定性に対して有効なソリューションを提供する。

パール塗料の耐候性向上

台湾エバーライトケミカル社は、台湾・台北に本社を置く化学品メーカーである。同社の特殊化学事業部ではおもに、紫外線吸収剤や光安定剤等、耐候性添加剤を製造しており、様々な応用に適用する製品を開発している。塗料に添加することで耐久性を向上させることができる。

同社が開発した「Eversorb® AQシリーズ」は、水系クリアコートおよび色付け塗料向けに開発された水系配合品であり、自動車塗料、工業用塗料、および機能性塗料に最適なソリューションを提供する。また、「Eversorb® HEシリーズ」は、合成物や製品の耐熱性および保管安定性に対して有効なソリューションを提供する。

Eversorb® AQシリーズは、パール塗料にも応用できる。パール塗料は、天然のマイカに酸化チタン(TiO2)、または他の高屈折率の金属酸化物をコーティングしたものである。光が塗料に入射すると、多重の屈折、反射、吸収、通り抜け、干渉が起こり、美しいパールのような色彩が生じる。しかし、パール塗料は下塗りにクリアコートを塗装すると、耐候性や耐熱性が劣化しやすいことが課題だ。

パール塗料は一層だけではなく、通常、二層または三層構造で使用される。二層パール塗装はパール塗料とクリアコートの二層からなる。三層パール塗装は下塗り、パール塗料、クリアコートの三層構造である。高温条件下での二層パール塗装の乾燥遅乾剤添加量が一般的に4・0%で、車体の塗膜品質を確保し生産要件を満たすことができる。一方、三層パール塗装の調整プロセスでは、下塗りとパール塗料の間の相互作用が考慮されていないため、乾燥遅乾剤の過剰添加が車体の色調に影響を与えることがある。そのため、三層パール塗装の色差などの塗膜特性に対する影響要因を把握し、判断する必要がある。

また、パール塗料は一般の塗料に比べ、耐候性と耐熱性が劣るという欠点がある。通常、耐候性を向上させるためには紫外線吸収剤(UVA)と光安定剤(HALS)を添加する。 当社が開発した Eversorb® AQシリーズ (水系光安定剤シリーズ)を添加することで、高分子材料を紫外線から守り、塗料の色褪せ、チョーキングなどの劣化現象を減らすことが可能となっている。

塗料システム内で可視光と異なるタイプの顔料の粒子光学相互作用の効果


※下記「資料ダウンロード」にて詳しい耐候性実験結果等をPDFで記載しております。