CJ展【大阪】レポート、関西ペイント編
RX Japanは、5月8日から10日まで、大阪市住之江区のインテックス大阪2号館において「第7回[関西]塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。ここでは、編集部が注目したブースを紹介する。
塗料技術によるサスティナブル社会貢献
関西ペイントは、「サスティナブルな社会に貢献する関西ペイントの技術」をコンセプトに独自の機能を持つ4製品を出展した。
微生物・酵素の力を活用したバイオリファイナリーの効率向上に貢献する製品として紹介したのは、微生物・酵素固定化担体「BELパール」。微生物や酵素が持つ力を活かしたバイオマス由来の有用物質生産の生産性向上に貢献する。特長は微生物・酵素の繰り返し使用によるコストダウンなどがあり、用途例としてアルコール、乳酸、医薬中間体がある。ブースでは増殖による高密度化(SEM写真)や微生物の固定化方法をパネルで掲示した。
微生物固定化担体「KPパール」は、生物付着性の高い含水ゲルポリマーに有効微生物を高濃度に付着させることで、浄化力を大幅に向上させる投入型流動担体である。担体を投入するシステムを採用することで、設備のコンパクト化や、難分解物質の生物処理が可能だとのことだ。
「耐・防製品」採用事例、サンプル交えて紹介
火災発生時に火災の熱から建物と命を護る製品として紹介したのは、発泡性ポリエーテル樹脂耐火被覆材「耐火テクト」。近年、大型建築物の増大に従い、適用範囲が広がっているとのことで、豊富な実績を写真で展示した。最新の性能評価方法による国土交通省の対価認定を、1時間、2時間の各鋼材サイズにて取得済。耐火被覆材に求められる性能と優れたプラスアルファの機能を持つ塗料タイプの次世代耐火被覆材である。その特長として、天井が高くなり建物をグレードアップでき、外部に適応可能で、耐水性の大幅な向上により良好な屋外適性があること。さらに、2液反応硬化型・厚膜施工による工期の大幅短縮が図れ、プレ施工が対応可能なども挙げた。
錆を抑制し、環境負荷の低減をアピールしたのは、次世代高性能下塗「ルビゴール」。全く新しい発想から開発され、厳しい腐食環境から設備の腐食を防ぐ。錆の上や水洗後の湿潤状態でも塗装が可能。腐食電流抑制メカニズムという独創的な腐食防止方法を採用。高い環境遮断性により、高防食性を発揮できるという。