5/17~【関西】コーティング ジャパン直前!注目出展ブース
先端技術・サービス体感/第6回[関西] 塗料・塗装設備展(コーティング ジャパン)
RX Japan主催、日本塗料工業会共催の「第6回[関西] 塗料・塗装設備展(コーティング ジャパン)」が、5月17日から3日間にわたり、大阪市住之江区南港北のインテックス大阪で開催される。塗料・コーティング剤、抗菌・抗ウイルス技術、塗装機器/ロボット・塗装機器、検査機・測定器などが一堂に集結。来場者は、リアルの良さを「見て」「触って」「感じる」ことができ、ブース出展社との双方向の情報交換が可能となる。そこで、本企画では注目の出展社をピックアップ。製品やサービスを各社担当者にヒアリングした。事前に情報を得ることで当日のブース来場の参考にして欲しい。
なお、主催者では、[関西]コーティング ジャパンを含めた「第11回[関西]高機能素材Week」の無料招待券を配布している。「e招待券」申込みからアクセスして登録すると、完了後にメールで「e招待券」が送付される。
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非接触で未乾燥の塗膜測定 手直し作業の手間を軽減 <ケツト科学研究所>
【小間番号】12ー2
―貴社の紹介をお願いします。
当社は今年で創立77周年を迎える膜厚計、水分計の専門メーカーです。本社は物づくりの街、東京都大田区にあり、国内営業拠点は東京・大阪・名古屋・仙台・九州・札幌です。また東京本社には海外営業部もございます。1953年に膜厚計を発売して以来、国内・海外問わず多くの測定現場で当社の膜厚計はご使用いただいております。
―今年に入って、貴社を取り巻く事業環境の動向はいかがですか。
コロナ感染拡大により膜厚計の売上は落ち込みました。半導体不足による自動車の生産停止やコロナ禍による経済活動の停滞で、コロナ前に比べて最大約15%減少しましたが、ようやく昨年から持ち直しの兆候が見えてきました。2023年はまだ3カ月経過したところですが、対前年比で既にプラス15%ですので、今年はコロナ前と同等あるいはそれ以上の売上を期待しておりま す。
―今回の出展テーマと出展する製品・商品、サービスについてお聞かせください。
出展テーマは「未乾燥も、パッと塗装の膜厚管理」です。当社は水分計も開発しており、水分計ではすでに近赤外線を用いた非接触式タイプを販売し、実績もございます。しかしながら膜厚計では非接触式はまだ対応できておらず、センサーを対象物に押し当てる従来通りの接触式のみです。そこで今回展示いたします「コートマスターFLEX」は海外メーカー品ではございますが、非接触で未乾燥の塗膜を測定いただけます。
―今後の展開はいかがですか。
東京の展示会ではすでに展示しており、お客様の注目度も非常に高いため、関西の展示会でもこの製品を通してお客様のニーズをお聞きし、当社のこれからの製品づくりに活かしていきたいと考えています。
―これまでにも東京展等でご出展されていますが、前回の出展の成果はどうでしょう。
東京展は第1回開催の2018年より出展し続けています。特に2021年・2022年は、コロナの影響を脱するように大変活況であり関西展の出展に踏み切ったところです。大変多くのご来場者に当社ブースへお越しいただきまして感謝しております。
―成果を踏まえ、今回の出展ではどのようにブースの見せ方の工夫をなされますか。
やはり近年の注目は非接触式の膜厚計です。それを踏まえ関西展でも前述の通り、非接触式をテーマに展示したいと考えております。
―貴社製品やサービスで、お客様のどのような課題を解決できると思いますか。具体的にお願いいたします。
省力化です。非接触式膜厚計は未乾燥状態で測定可能ですので、塗膜硬化を待たずに膜厚管理が行え、早期にバラつきやムラを把握し手直し作業の手間を軽減できます。また本器の利用にはWi-Fi接続が必須で測定データがクラウド上にあるため、離れた場所からでもリアルタイムにデータ共有が可能です。そして従来の膜厚計においても、Bluetoothを介して、パソコン・スマートホン等にデータ転送が可能ですので膜厚のデータ管理も簡単に行えます。
―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
関西では初出展となる今回、ぜひご来場いただき、当社ブースにて機器を直接ご覧いただくと共に皆様のご感想・ご要望等生のお声をお聞かせください。すでに膜厚計をお持ちのユーザー様、これから導入をご検討のお客様と会場でお会いできることを楽しみにしております。
―ありがとうございました。
表面処理「JCコート」 清掃の効率・省力化を実現 <太陽誘電ケミカルテクノロジー>
【小間番号】12-5
―貴社の会社概要をお願いします。
当社は、電子部品メーカーである太陽誘電のグループ企業となります。同社主力製品である積層セラミックコンデンサや、インダクタ等のチップタイプ電子部品の電極めっきを主な事業としております。そこで培ってきた表面処理技術を電子部品以外の領域にビジネスとして提供しており、DLC(Diamond-Like Carbon)コーティングベースの機能性表面処理「JCコートTM」を展開しています。
―今回出展する製品は。
メイン展示として、DLCコーティングに撥水・撥油性を付与した「JCコートP」の展示を行います。既存の撥水系コーティングと比較し、硬度や薄さに優れた表面処理が可能です。JCコートPは防汚効果により機械パーツのメンテナンスや清掃の効率化・省力化に繋がることから、近年は食品製造分野への採用が進みました。
―食品業界からはどのような点が評価されましたか。
工場の搬送ラインなどへのコーティングとして採用いただいておりますが、フッ素樹脂系コーティングの代替として剥がれにくい点を評価されています。食品業界なので、異物混入があれば大きな問題となります。また、フッ素樹脂系ですと厚さ20~30マイクロメートルサイズが標準的ですが、「JCコートP」は、薄さ100~200ナノサイズとなります。真空蒸着の薄膜で成膜できることにより、設備部品の設計寸法を変える必要もありません。
―展示会では、新開発品もお披露目されると言うことですが。
親水性に特徴のある機能面や、筒状の形状の対象物へもコーティングできる加工面等を工夫した製品です。開発品をご提示することで、率直なご意見を聞きたいと思っています。
―直接評価を聞けるのは展示会の良さですね。
コロナ禍においては、展示会の開催自体が中止になったり、開催されても来場者数が減少したりと、なかなかJCコートを認知してもらう機会に恵まれませんでした。しかし、昨年からは本格的な出展も出来るようになり、少し状況が好転してきたと感じています。
―顧客への課題解決という側面では、JCコートはどのような点で優位性がありますか。
カーボンニュートラルやグリーントランスフォーメーションといった環境分野での動きが活発化していくことを見込んでおり、環境負荷や原料ロスの削減、また、工場の省人化などの観点からJCコートの活躍の場を広げていく大きなチャンスになると捉えています。具体的な課題解決例として、防汚効果による機械パーツの清掃性向上(搬送ラインや設備治具などへの汚れ固着防止)や高精度化(精密ノズルの液切れ性向上・刃物への非粘着性付与)などが挙げられます。
―前回の出展(東京展)の成果はいかがでしたか。
JCコート事業の立ち上げから日が浅いということもあり、課題が「幅広いお客様と、どのようにして接点を持つのか」という点でした。そこで、最先端の材料技術が集まる総合展示会である高機能素材WEEK「コーティングジャパン」がマッチしていると判断し、前回の東京展に初めて出展をいたしました。
東京展では狙い通り、たくさんの業界・職種の方にご来場いただきました。お客様の課題がマッチしたものにつきましては、既に何件か試作が始まっています。
―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
コーティングジャパンへの出展は2度目ですが、関西展での出展は初めてとなります。当社のコーティング技術がお客様のお役に立てれば幸いです。ブース内での相互のコミュニケーションを通し、現在の課題をお聞きできればと思っています。ご来場の皆様との出会いを楽しみにしております。
―ありがとうございました。
SIAA認証対応の製剤 顧客の問題・課題解決に挑戦 <住化エンバイロメンタルサイエンス>
【小間番号】14ー16
―貴社の紹介をお願いします。
当社(SES)は住友化学グループにおける生活環境事業の中核企業として、家庭用殺虫剤、環境管理用薬剤、木材保存剤、白蟻防除用薬剤、工業用殺菌剤、動物用医薬品など、多種多様な製品の開発・製造・販売を行っています。当社が培ってきた豊富な知見と、蓄積された技術を活かし、当社の高品質な製品とサービスを提供することで、人々が快適・健康に過ごせる世界の実現に貢献できるよう、積極果敢に挑戦し続けています。
―2023年に入り、主な取組みは何ですか。
現況において、新たな化学品の規制や、規格認証に適応した薬剤が求められています。抗ウイルス事業において、「Afterコロナからwith コロナ」にシフトしていますが、それに見合った製品開発に貢献できる剤を提供します。
―今回の出展についてお聞かせください。
今年、抗菌製品技術協議会(SIAA)が新たに抗バイオフィルム認証制度の制定ならびに運用開始を予定しています。このため、同認証制度に対応する剤を開発し出展します。新規市場の創出に注力しています。同様の機能を付与する製品でもお客様の製品との相性や環境など、使用頂く場面に合わせてより使いやすく、かつ、性能が発揮されるように工夫した、最適な製剤を提供することが私どもフォーミュレーターの腕の見せ所と自負しております。
―これまでにも東京展等で出展されていますね。
前回は関東圏からの来場者が多く、西日本から来場されるお客様はまだ少なかったですが、今回は大阪での開催に期待しています。今回、出展するにあたり当社研究所の技術担当者も説明要員として参加し、より細やかな対応に臨みたいと考えています。現在、当社の各種機能剤を企業様の機能付与テーマに組み入れて頂いて評価検討に進んでいますので、展示会では各種機能剤を実際に添加加工した製品の具体例を紹介させていただきます。適用場面を例示したポスター掲示などを行い、お客様のテーマ発想の一助になればと考えています。
―顧客の課題解決について、どのようにかかわっていきますか。
上述した工業用抗菌・防カビ剤等のバイオサイドのビジネスを通じて培ってきた豊富な知見と蓄積された技術を活かし、機能付与による安全で快適な生活に貢献したいと思います。常にお客様のご要望にお応えするとともに、多様な問題の解決のための提案を行いご要望を実現するため、トータルソリューションビジネスを展開してまいります。イノベーションを通じて最大限のお客様の問題・悩みの解決を目標に諸課題に果敢に挑戦してまいります。
―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
展示会のキャッチフレーズは「機能の悩み 今日解決」です。住化エンバイロメンタルサイエンスは、建材や日用品等いたるところに配合できる各種機能剤を提供いたします。今回の展示では、抗菌製品技術協議会で新たな認証制度が開始される「抗バイオフィルム(ぬめり防止)剤」を目玉に、主力製品である「抗ウイルス剤」、「アレル物質低減化剤」、「消臭剤」および「防虫加工剤」を出展いたします。当社技術、展示物がお客様のお役に立つことができれば幸いです。また、当日は営業担当者に加え、必要に応じて技術スタッフによる詳細な説明や議論にも対応させていただきます。ご不明な点・ご相談されたい件等ございましたら、何なりとお申し付けください。
―ありがとうございました。
塗装乾燥兼用ブース紹介 現場の評価踏まえた提案を<アンデックス>
【小間番号】13-20
―2回目の紹介となりますが、改めて貴社の紹介をお願いします。
当社は1971年の創業です。設計から据付、さらに納入後の保守サービスまでのすべてを自社の社員が行い、塗装工程と乾燥工程のほか、集塵装置におけるさまざまな課題の発見とその解決に努めてまいりました。塗装と乾燥に限らず、換気、空調、省エネ、生産性等、現場で発生する各種課題について、本社に併設した体験型実験施設「Live Factory」での実験を通じて解決に役立つよう、取り組んでいます。
―2023年に入って、貴社を取り巻く事業環境の動向はいかがですか。
お客様からご相談いただく内容として、カーボンニュートラルや省エネ、作業環境の改善といったテーマが増えてきています。また、法令遵守についての意識もこれまで以上に高まりをみせているようです。職場環境改善のために、換気装置の導入を検討される会社もあります。
―今回の出展テーマと出展する製品・商品、サービスについて、開発背景やストーリーを聞かせてください。
重量物や大型の被塗物を想定した、塗装と乾燥をワンストップで完結させる塗装乾燥兼用ブースの大型模型を展示します。大型の被塗物の場合、移動のための負荷が大きいことから、動線の自由度をいかに確保するかは、生産性を向上するための重要なポイントと考えております。今回の出展モデルでは給気チャンバーを扉構造にした仕様を紹介いたします。従来、扉と給気チャンバーは別構造でしたので、開発に当たっては、荷重がかかる給気チャンバーをスムーズに開閉させるための設計に少々手がかかりました。工夫した点として、扉ヒンジの強度を確保して扉が下がらないようにするとともに、開閉頻度による気密を保つようにしております。塗装乾燥兼用ブースによって生産効率のアップを実現できるので、お客様にアピールしていきたいと思います。
―前回、東京展でご出展されていますが、その成果はどうだったでしょうか。また、それを踏まえた、今回の見せ方の工夫点は何でしょうか。
前回の出展では非常に多くの方にブースにお越しいただき、たくさんの現場の課題をお聞きすることができました。今回は、その回答をより分かりやすくお伝えできるよう、掲示物と現地説明員が持つ資料には、実績をもとにした課題解決事例を盛り込み、ご提案したいと考えています。
―貴社製品やサービスで、お客様のどのような課題を解決できると思いますか。
エネルギー診断を活用した現状理解をベースに費用対効果を踏まえ、省エネ、カーボンニュートラルに対する提案をいたします。また、前回に引き続き出展する冷房装置については、夏場の作業環境を改善していくことで働きやすさをもたらし、人手不足解消のお役に立てると考えておりますので、実際の生産現場での評価を踏まえた提案をいたします。
―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
当社は製造工場を持つ当事者として、ものづくりの現場で発生するさまざまな課題解決に日々取り組んでおります。自社工場でのモニタリングや課題解決への取組み事例や、これまでにお客様とともに解決に取り組んでまいりました数々の事例に加え、実験施設のご案内など、さまざまなお話の中で、何かお役に立てる提案ができればと考えております。ぜひ、当社ブースにご来場いただき、皆様のさまざまなお困りごとなど、お話をきかせてください。
―ありがとうございました。