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【コラム】地域の絆と業界団体~吹田市トンネルアート~

2017年は吹田市江坂で制作中である

2017年は吹田市江坂で制作中

現代美術を愉しもう塾(蓬田理恵子塾長)主催の「トンネルアート」と塗料及び関連団体との絆について紹介したい。本紙がこの活動を知った経緯は、元日本塗料協会の専務理事だった島本恵司氏から、「吹田まち案内人」を務めているが吹田市で毎年実施されているトンネルアートを紹介してみてはどうかという連絡がきっかけだった。

この活動は今回で第12回目を迎える。子どもゆめ基金の助成金を中心に多くの企業や一般の人々の支援を受けて継続してきた。しかし3年前から助成金が削減されて運営が厳しくなり、島本氏に吹田まち案内人の先輩である松岡要三氏(副塾長)から、絵画そのものは水性絵の具を使用するので、下地の白色塗料とおさえのクリヤーを寄付してもらえないかとの相談があり、日本塗料工業会大阪事務所を通じて、塾より要望のあった日本ペイントからの寄付が実現した。以後今年まで3回寄付が続いている。

また、この活動に日本刷子商工業協同組合の末松大幸理事長が強い関心を持った。同組合では組合員のアンケートを元に、筆・刷毛・工業用ブラシのPR、奉仕活動や地域貢献などのボランティア活動の推進を決めていたからである。

早速トンネルアート活動に対して画筆を寄贈する旨を蓬田塾長に伝え、快諾を得た。731日に社会奉仕担当の松田晃裕理事と一緒に寄贈に伺うこととしたが、島本氏と日本ペイントの販売本部近畿支店マネージャーの大平耕氏、本紙の奥村芳雄が当日に壁画アート制作の現地見学を予定していたので揃って作業現場を訪れた。

現場では蓬田塾長、松岡副塾長、地元の地区公民館議長の金指弘氏(吹田まち案内人)並びにアートの参加者とアドバイススタッフなどの出迎えがあった。蓬田塾長から画筆寄贈のお礼や、あらたな絆ができたことの喜びの言葉、絵を描くことで周囲が明るくなり地域の人々から喜ばれている。また、この事業は、多くのボランティアによって支えられている。

後日USUI BRUSHの戎泰正氏からも多くの画筆が贈られた。

「トンネルアート」は多くのボランディアで支えている

「トンネルアート」は多くのボランディアで支えている