BTX2024年実績、800万トンと低水準
日本芳香族工業会(宮岸信宏会長)は3月12日、ベンゼン(B)、トルエン(T)、キシレン(X)の2024年需要実績と2025年需要見通しを発表した。同工業会会員ベースの需要合計は、2023年には900万トンを割り込み低水準で推移、2024年も前年比8%減の800万トンと3年連続の減少となった。中国市場で供給過多となっており、24年も続いた。
ベンゼンは同7%減の276万トンで、うちスチレンモノマー向けは同9%減と継続しての減少となった。輸出も同11%減であった。 トルエンは同2%増の123万2千トンと回復。輸出は同8%減であった。 キシレンは同11%減の400万8千トン。輸出も同16%減であった。
25年は減少に歯止めがかかる傾向と同工業会は予測。おおむね前年並みか微増と見通す。 なおBTX需要は、2017年がピークで1328万トンを記録していた。