塗料メーカー海外生産、322万トンで国内の2倍
2017.09.07
日本塗料工業会は2016年(平成28年)の日本の塗料メーカーの海外進出状況をまとめたが、海外での塗料の生産量は322万3618tにまで達した。
リーマン・ショックの直撃により08年は減ったものの、それ以降は増勢で、ここ4年は毎年2ケタ増。16年も前年比14・1%の伸長と、右肩上がりが加速した。同年の国内生産約165万tの約2倍の規模に達した。
特にアジアでの生産は約309万tと大台乗り。前年比14・6%増とめざましい。中国での16年の生産は約198万tで19・7%増。インドでも約49万tで13・4%増。東南アジアは約44万tで2・8%増に止まった。その他アジア(韓国、台湾ほか)が約18万tで0・7%減った。アジア全体では13年に200万t台に乗り、今回300万tも突破した。米国では約2万t、欧州では約1万4000t。その他(メキシコ、南アフリカなど)が比較的多く約10万t。
日本からの進出企業数は35社で前年比1社増だが、ここ3年、35→34→35の推移で頭打ち傾向。進出先国数は増え続けており28カ国で1国増。現地企業数は191社で14社の2ケタ増。中国が61社で前年比1社減ったが、インドは5社から9社に増えた。韓国(12社)が4社、台湾(10社)が2社それぞれ増え、タイ(22社)、マレーシア(12社)、インドネシア(15社)、ベトナム(10社)がそれぞれ1社増。香港2社、フィリピン3社、シンガポール4社、トルコ2社など。
アメリカ(8社)はずっと横ばい状態で、英国(3社)も横ばい状態。メキシコ(3社)も横ばい。ドイツ(3社)は1~3社で推移。