日塗工、平成30年度塗料需要予測・29年度見込み
2018.03.27
日本塗料工業会(田堂哲志会長)は、平成30年度の塗料需要を今年度需要実績見込み比、1・0%増の140万5千tと予測した。また今年度の塗料需要を前年度実績比0・8%増の139万2千tと見込んだ。今年度は生産、出荷ともに2~3%台の増勢でスタートし、好調な新車や軽防食、建設機械向けが牽引。建物向けで夏から秋にかけての長雨などの天候不順や人手不足などによる工事の遅延が響いたものの、ほぼ1%のプラス見込みとした。
自動車新車向けは軽自動車の自動車増税からの回復や新型車投入による国内生産の伸びが大きく、4・6%の増勢。機械も排ガス規制特需や外需回復が寄与の建設機械及び工作機械の好調を受け5・9%の大幅増。設備投資が堅調の電気機械(3・5%増)や官公庁、民需が良い路面標示(3・4%増)も好調。
しかしながら、建物は繁忙期の秋口以降も天候不順に見舞われ、1・1%減を見込む。都市再開発物件や五輪需要牽引の建築資材は1・8%増。
30年度は2020年東京五輪需要の活発化や来年10月の消費増税前の駆け込み需要の前倒し期待の一方、自動車の落ち込みや原料価格高騰などの懸念もあり1・0%増を予測した。建物は消費増税前の駆け込み重要の先取りで1・2%増、底堅い建築資材は0・4%増。大都市再開発や増税前の白物家電の買い換え需要期待の電気機械は3・2%増。建機外需や工作機械が好調な機械は2・7%増を予想。五輪需要などで鋼製家具増加の金属製品は1・8%増、構造物は公共工事を中心に物件ストック増効果により3・2%増。路面標示も五輪特需期待などで4・8%増とみた。修繕船需要増の船舶はほぼ横ばいの0・4%減。
日本塗料工業会
平成30年度塗料需要予測
平成29年度塗料需要見込み