溶剤リサイクル工業会、CO2削減量、約136万t
日本溶剤リサイクル工業会(川瀬泰人会長)は、「2020年分溶剤リサイクル数量調査」の結果を発表した。使用済み溶剤の推定引取量は、30万8千tで(前年比4・0%減)、マテリアルリサイクル数量は21万千t(同2・0%減)となった。また、リサイクル原料全体の73%が有価物としての引取りとなり(前回調査比3%減)、リサイクル処理方法では、マテリアルリサイクルが62%、サーマルリサイクルが26%であった。
このリサイクル量の結果から二酸化炭素(CO2)削減量は前年より1・0%減の約136万4千tと推定している。
結果について同工業会では、「新型コロナ感染症の影響もあり、生産活動の停滞が原料引取量の減少に影響したと推定さる。ただし、減少率は抑えられ、リサイクル率は上昇傾向にある」と総評をまとめ、「『2050年カーボンニュートラルの実現』に向け、溶剤リサイクルへの関心は高まると考えられる」と述べている。
調査は溶剤精製リサイクルを営む44社を対象に、調査・集計したもの。調査対象期間は2020年1月1日~12月31日。回答率は55・0%。