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日本の塗料メーカー海外生産、生産量27・8%増で700万t超に

日本塗料工業会(毛利訓士会長)は2021年日本の塗料メーカーの海外進出状況をまとめた。海外での塗料の生産量は746万738t(前年比27・8%増)であった。 


08年のリーマン・ショック以降13年連続増を記録。生産量は2019年に500万t台に突入し、翌2020年には600万t台が見える数値に達したが、2021年は一気に700万tを超えた。
 
特にアジアでの生産量が686万1749tで前年比30・2%増と大きく伸長。全海外生産量の92・0%を占めている。とりわけ中国での生産量が520万1291tで同32・6%増と大きく寄与した。インドは69万6760tで同16・9%増、東南アジア(タイ、シンガポールほか)が55万6366tで同53・0%増、その他のアジア (韓国、台湾ほか)が40万7332tで同5・0%増と、いずれも伸長した。
 
米国は10万3948tで同1・6%増、欧州は21万7745tで同7・6%増、その他(メキシコ、南アフリカなど)は27万7297tで同4・8%増と、いずれも増加した。
 
日本からの進出企業数は33社で1社減。進出先国数は34カ国で前年と同数。現地企業数は211社で6社増加した。国別にみると、中国が59社、タイが25社、インドネシアが16社、ベトナムとマレーシアが13社、台湾が12社、韓国が10社、米国とインドが8社と続いた。
 

2021年は前年同様、新型コロナ感染症拡大が世界経済に大きく影響したが、その後の回復もあり、現地企業数が増加し、進出企業の多くで生産数量が前年よりも伸長。全体として前年を大きく上回る結果となった。