塗料メーカー海外生産、 2・7%減の725万tに
日本塗料工業会(毛利訓士会長)は2022年日本の塗料メーカーの海外進出状況をまとめた。海外での塗料の生産量は前年比2・7%減の725万6405tであった。
2022年の世界経済はコロナ禍からの回復への期待も大きかったが、ロシアによるウクライナ侵攻や米中対立等による情勢不安、エネルギー価格の高騰も影を落とし、回復ペースは鈍化した。特に中国での減少が大きく、米国やアフリカ等も減少する結果となった。地域別では、アジアでの生産量は642万5410tで同6・4%減。とりわけ中国での生産量が423万1987tで同18・6%減と響いた。インドは70万1952tで同0・7%増、その他のアジアは149万1470tで同54・8%増と伸長した。
米国は9万4621tで同9・0%減、欧州は現地企業増の影響もあり同117・4%増の47万3381tと伸長した。その他(アフリカ、オセアニア、中南米ほか)は26万2993tで同5・2%減であった。
日本からの進出企業数は33社で前年と変わらず。進出先国数は54カ国で前年より20カ国増、現地企業数は397社で186社増加した。