関西コーティングジャパン閉幕、 CO2削減に重点
RX Japanは5月11日から13日まで、大阪市住之江区のインテックス大阪5号館において「第5回[関西]コーティングジャパン」を開催した。来場者は同時併設展と合わせ、延べ1万7117人(主催者発表・速報)だった。会場は塗料・コーティング剤、検査・測定・分析、粉体塗料・塗装、塗装コーティング機器、塗料製造装置のほか、抗菌・抗ウイルス製品が紹介された。今回の展示会の特長として、SDGsやCO2対策としてのカーボンニュートラルをテーマとした出展が目立った。
出展企業では、関西ペイントがESG経営を通して社会に必要とされる企業を目指すことをアピールした。同社では新たなマテリアリティとして脱炭素の実現、QOL(生命の質、生活の質)、資源と経済循環両立の高度化、多様な人材が活躍するグループの3つを掲げている。初出展企業のBASFジャパンは、業界での持続可能な社会に向けてのソリューションの提案をした。具体的には2050年CO2排出量ネットゼロを目指し、CO2排出量を伴わない成長を目指す。最先端テクノロジーへの投資を行う。SDGsの各指標のもとサスティナビリティの目標を設定しているなどである。大気社は主力事業である塗装環境設備、ロボットアプリケーションを出展。省エネ、CO2削減に貢献するブースや乾燥炉をアピールした。
RX Japan主催のセミナーは3日間にわたり行われ「抗菌・抗ウイルスガラスコーティングの開発と用途展開」(ハドラスホールディングス)、「カーボンニュートラルに向けた新塗装技術について」(トヨタ自動車)、「〝環境対応〟水性塗料の世界的動向と今後の課題」(関西ペイント)の発表があった。昨年12月の東京展で初開催して好評だった、日本塗装機械工業会(CEMA)/国際工業塗装高度化推進会議(IPCO)共催の「塗装セミナー」が関西でも3日間にわたって開かれた。なお、塗料報知新聞社も出展し、媒体紹介ほか来場者の塗料・塗装、コーティングにおける相談に対応した。来場者では、鉄や紙、プラスチックの素材メーカーが、環境規制の変化に対応するため、情報を集めるケースなどが見受けられた。