日本ペイント・インダストリアルコーティングス、自動運転バス実証実験
日本ペイント・インダストリアルコーティングスは12月5日、大津市、京阪バス、京阪電気鉄道、先進モビリティ、BIPROGYと共同で、国土交通省の令和3年度地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)を活用し、自動運転バスの実証実験を実施することを発表した。
この実証実験は、高齢化する住民の移動手段確保、観光客の二次交通充実を目的として実施するもので、2023年2月28日までの間、自動運転装置を搭載した小型ディーゼルバス、小型電気バスを運行する。また、2023年2月28日まで自動運転バスの利用促進と大津市内の回遊性向上を目的とした、大津市自動運転・京阪バス大津市内乗車券アプリを提供する。同アプリでは、自動運転バス片道チケット/京阪バス大津市内1日フリーきっぷのデジタルチケットサービスの提供および地域店舗と連携したデジタルクーポン/地域のイベント情報を配信する。
自動運転バスの概要は次の通り。
▽運行コース=びわ湖大津プリンスホテル~琵琶湖ホテル~JR大津駅
▽運行期間および車両=2023年2月4日(土)までの毎日運行/ 小型ディーゼル自動運転バス(有料:片道 大人210円 小児110円)、定期券、ICカード等利用可②2月28日(火)までの毎日運行/ 小型電気自動運転バス(無料)
▽主な技術検証や役割分担=統括および関係者調整:大津市/自動運転バスの運行:京阪バス/自動運転バスの提供:先進モビリティ/踏切との連携:京阪電気鉄道/・ターゲットラインペイントの提供:日本ペイント・インダストリアルコーティングス/周遊促進アプリの提供:BIPROGY
「ターゲットラインペイント」は、LiDAR(自動運転用のセンサー)が認識できる特殊塗料で、走行経路に塗装するだけで自動運転用のインフラ整備が可能となる。そのため、導入コストやメンテナンスコストの削減が見込めるほか、山林やビル等によりGPSが入りにくい場所でも、塗装されたペイントを認識させて走行を支援する。また、目視ではアスファルトと同化しやすい色のため、道路の路面標示と誤認しづらく、安全面にも配慮している。