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大阪産業創造館、表面処理加工技術展開く

大阪産業創造館(大阪産業局)主催による、機能性に特化した加工技術の見本市「表面処理加工技術展2022」が3月10日午前10時30分から午後4時30分まで大阪市中央区の大阪産業創造館3階、4階で開催された。コロナウイルス感染症対策として、入場は完全事前申込の3部構成で実施された。出展企業は54社、入場者は565人だった。対象は表面処理・コーティング関連技術で課題解決を図りたい企業、技術的課題を持っている企業、特長あるコーティング剤を探している企業などだった。会場では樹脂、精密部品から金属まで多種多様な表面処理技術として、コーティング、めっき、真空蒸着、プラズマ、フィルム、フッ素樹脂などが発表された。

塗料ディーラーのウチダは、世界標準の3価クロム化成皮膜であるMIL規格適合の完全オリジナル3価クロム化成処理剤を中心に紹介した。同製品は素材に最高レベルの未塗装耐食性を付与し、他のMIL適合薬品と比較して、約半分の濃度で同等性能を実現する。また塗装・めっきラインのIoT化提案として、既設の生産ラインを制御する制御盤に後付けでIoT化を実現するシステム構築事例をアピール。その他日本で試験採用がスタートした非(少)染料系硫酸銅めっきプロセスを紹介した。プラスコートは、電磁波シールドコーティング、導電塗料を展示。シミズは、独自な電着塗料・めっき技術の表面処理を紹介した。日信商事は、コーティング加工・製品を提案。アベルは、塗装でもめっきでもない金属感を残したままステンレス素材に色をつける黒色発色法を紹介。アダプトは、1000℃透明金属熱変色防止処理をアピール。

竹中製作所は、防錆・防食コーティング、カーボンナノチューブ複合皮膜を展示。伏見は、有機物に結着し、消臭・抗菌効果を発揮する光触媒コーティング剤をアピール。フロロテクノロジーは、常温乾燥簡単施工のフッ素コーティング剤(撥水撥油処理剤)を展示。YOOコーポレーションは、リン酸チタニアによる抗ウイルス・抗菌・消臭対策製品を展示。エイスインターナショナルトレードは、滑り止め、断熱・遮熱、騒音低減の機能性塗料をアピール。カンメタエンジニアリングは、耐熱フッ素コーティングを紹介。東邦化研は、イオンプレーティング・真空蒸着・P‐CVD・スパッタによる受託加工サービスを展示。大阪真空工業は、化粧品容器や反射板などへ、真空蒸着・UV塗装などを提案した。