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BCウッド、世界最大の木造タワー構想を講演

世界的な木材・建材の生産地、カナダ・ブリティッシュ コロンビア(BC)州の木材・木質建材の輸出を促進するBCウッドは、BC州ウィスラーで開催されるGBM(国際展示会)見学&視察ツアーを9月8日~15日の日程で企画し、目下参加者を募集している。GBMにはカナダ企業が80社近く出展し、世界中から多くのバイヤーの参加が見込まれる。ツアー参加申込期限は7月8日。問合せはTEL 0364551571

 なお、最新の情報によると、GBM初日の911日に北米の木造プロジェクトに関わる設計士や建築家を招いた木造建築セミナー『ウッド トーク(Wood Talk)』をランチと同時通訳付きで実施する予定だという。

 セミナーは5つの内容で構成され、中でも注目されるのは35階建木造ビルを設計したピーター・バズビー氏が「世界一高い木造ビルの概要」をテーマで説明することである。同ビルの概要は次の通り。

 世界最大の木造タワー構想

BC州では、今年3月に建築基準法で木造建築物を12階まで認めることを決定し、州内で木造業界を後押しする機運が高まっている。その中で、35階建て木造ビル建設の計画が発表され話題となっている。

 デベロッパーからの依頼を受けたのは世界中にオフィスを持つパーキンス+ウィルのピーター・バズビー氏である。バズビー氏は、UBC(ブリティシュ・コロンビア州立大学)のアース サイエンスセンターの設計を担当するなど数多くの実績がある。バズビー氏は、世界一高い木造タワーで北米一グリーン(環境にやさしい)なプロジェクトを目指し、バンクーバー市内パインストリートに建設を予定している。

 建物は可能な限り多くのエンジニアードウッドを使い、コンクリートはコア部分のみ、ドライウォールは最小限となる予定。使用するCLTDLTなどの木材はダメージを受けた木々から伐採してBC州で製造されたものとするなど、建設中の炭素排出ゼロを目指す。

 タワーの低層階はオフィスや店舗、上部は住居となる。3階相当の共同の温室は、樹木を育て、人々が集い、太陽光で発電できるよう、世界的に有名な景観設計家がデザインする。

 

木造タワーの構想図