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関ペ、越前和紙と協業 漆喰和紙の壁紙を開発

2017.09.27

越前漆喰和紙壁紙の試作品

関西ペイントと関西ペイント販売は、かねてから福井県内企業グループとの協業で地元の伝統的工芸品である越前和紙と漆喰塗料「アレスシックイモンティアート」の協業検討を進めてきた。

このほど同企業グループの取り組みが福井県の「平成29年度産学官金連携技術革新推進事業補助金」対象事業に採択され、漆喰和紙壁紙試作品の発表記者会見が、9月4日午前10時から福井市大手の福井県庁で行われた。

この漆喰和紙の壁紙は、関西ペイントの柔軟形漆喰塗料「アレスシックイモンティアート」を福井県の伝統的工芸品である越前和紙に加工したもので、内装材として簡単に貼り付けられるタイプのものである。漆喰塗料は消石灰が主成分で消臭、抗菌・抗ウイルス性が、越前和紙は調湿機能を保有している。

今後、開発連携チームは福井県の産学官金連携技術革新推進事業補助金を活用し、ホテル、学校、介護施設、観光地のトイレ、シックハウス対策住宅の内装向けに難燃材料の認定と漆喰和紙壁紙を量産するための技術開発を行い、平成30年度の事業化および5年後の売上1億円を目指す。

開発連携チームのメンバーと役割は次の通り。
▽小畑製紙所=難燃性があり、漆喰塗料をコーティングしやすい和紙の開発▽清水紙工=漆喰塗料の和紙へのコーティング技術の開発▽和プラス=製品化へのアドバイスと塗料販売▽県工業技術センター=壁紙の物性評価と難燃性評価