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日本専門新聞協会・新春講演会

2025.02.17

日本専門新聞協会は、1月29日午後3時30分から東京都千代田区大手町の経団連会館で、新春講演会を開いた。講師に『白州次郎 占領を背負った男』等で知られる作家の北康利氏=写真=が登壇し、「先人に学ぶ 変化の時代に生き残る経営」について講演した。北氏は日本経済・社会について40年周期について言及し、過去から現在の日本の状況について私見を述べた。
 


変化に生き残るには、「さまざまな方法がある。遠くの先を読むのではなく、ちょっと先を読む」と述べ、「同じであるというのは全ての組織においてリスク。変われる組織は強い」と、同氏の作家業である評伝を通しての事例を入れながら話した。また、リーダーシップ論に移り、最強のリーダーシップとは何かという問いを持ち出し「それは常に勝つリーダー。勝つ決断、決断の精度を上げる。その努力を続けられるリーダーである」と、阪急・東宝グループの小林一三の例を挙げ話した。「一流の経営者はリスクを未然にキャッチする。その情報を得るためには縦と横からの情報取得が重要。リーダーは、徹底的に一次情報を得る努力をしている」と、強調した。
 
専門新聞の各会員各社へのエールとして「新聞の復活はお願いしたい。読むことで想像力や協調力が磨かれる。そうなれば、日本国民の民度が上がるはずだ」と、新聞の重要性を語った。 講演会の後は、賀詞交換会が開かれた。